FEELCYCLEででてくるコリオ(コリオグラフィー:振り付け)、つまりレッスン中の動作について紹介します。
リズム (Rhythm)
楽曲のペースに合わせて漕ぐこと。
ダブルタイム (Double Time, DT)
リズムの2倍のペースで漕ぐこと。座りながら漕ぐダブルタイム(ポジション1DT、ポジション2DT)と、立ち漕ぎのダブルタイム(ポジション3DT、ポジション5DT)があり、後者の出現率がプログラムの強度を決める重要なファクターと言っても過言ではありません。立ち漕ぎ状態でのダブルタイムのコツは、前かがみにならず、サドルの真上に体幹を持っていき、足を引き上げる力を使い、ひざと胸を近づけながら、バウンドしないで漕ぐ、という感じです。筆者はこれができるようになって、苦手だったP3DTが相当楽になりました。
プッシュアップ (Push Up)
バイクの上で腕立て伏せのような動きを行い、二の腕を鍛える運動です。4カウント、2カウント、シングルカウントがあります。シングルカウントは、エルボーダウンとのコンビネーションで出てきます。BSBのレッスンに特に沢山出てくる動きです。
エルボーダウン (Elbow Down)
ひじを下げてお腹を縮める腹筋運動です。BSWやBSWiのレッスンにそれはもうたくさんでてきます。プッシュアップとは違い、ひじは外側に広げず、内側をキープしたまま下げます(インストラクターからの掛け声的には「Elbow Inside」)。名前からして腕の運動だと勘違いされがちなのですが、あくまでもエルボーダウンは腹筋運動です。「お腹を縮めた結果、ひじが下がる」というのが正しい動きですので、腕には一切体重がかからない(お腹の力だけで上下する)のが正解です。なお、BSBシリーズは腕にアプローチするため、やや前かがみにエルボーダウンして腕にもしっかり負荷をかけてください。
ライト・レフト (Right, Left)
エルボーダウンの右ひじだけ、または左ひじだけを下げて、脇腹にアプローチする動きです。シングルカウントでライト・レフトを繰り返すとタコ踊りのようになりますが、左右の腹筋を鍛えられる重要な動きなので、集中してやってください。
バックトゥーアップ (Back to Up)
ポジション3の立ち漕ぎの状態で、腰を大きく後ろに引き(Backの状態)、足とヒップ、体幹を鍛える運動です。8カウントのバックトゥーアップであれば、8カウント後ろに腰を引いた状態で漕ぎ、元に戻って8カウントのリズム、という感じです。4カウント、2カウントもあります。ちなみに、リズムの状態が先にくる場合は、「アップトゥーバック (Up to Back)」と言います。
タップイットバック (Tap It Back)
通称タピバ。ポジション3の立ち漕ぎの状態で、腰をトンッとエビぞりのように後ろに引きます(タップします)。腰を後ろに下げるという意味でバックトゥーアップと似ていますが、こちらは腹筋にアプローチするので全然違う運動です。頭の高さを変えず、あくまでも腰だけタップするだけです。タップするタイミングは、8カウントのうち、「シングルタップ」の場合は1と5、「ダブルタップ」の場合は1と3になります。ポジション3ダブルタイムの高速タピバはかなりしんどいです。
サイドトゥーサイド (Side to Side)
ポジション3の立ち漕ぎの状態で、左右に体を振るノリノリな動きです。上半身だけ左右に動かす人がたまにいますが、お尻でサドルをまたぐように全身で左右に揺れるのが正解です。体勢を低めにして漕ぐ(インストラクターの掛け声的には「Get Low」)のがポイントです。ちなみに、ダブルタイムの状態でのSide to Sideもありますが、4カウント右、4カウント左みたいな感じの繰り返しになるので、かーなりしんどいです。
ラン (Run)
全速力で漕ぎます。持てる力を最大限出し切りましょう。
ポジション2ランとポジション3ランがありますが、後者はP3DTと同じくプログラムの強度を決める重要ファクターの1つで、立ち漕ぎに慣れていない初心者は相当辛いと思います。しかし、昨今の新プログラムは高強度のものが多く、自ずとランはポジション3になります。よって、ポジション2ランにお目にかかれるのはBB1くらいになってきた印象です。ポジション3ランを少しでも楽に漕ぐためのコツは、P3DTと同じです。
クラウチング (Crouching)
バックトゥーアップのバックの状態をキープしたまま漕ぐ動き。足・ヒップ・体幹が鍛えられます。決してバウンドしてはいけません。ダブルタイムのクラウチングは太ももに乳酸がたまって「ひぃぃぃぃ」ってなります。
クラップ (Crap)
その名の通り、手を叩く動作です。1クラップ、2クラップ、3クラップくらいまであります。プッシュ→プッシュ→プッシュ→プッシュ&1クラップとか、エルボー→エルボー→エルボー→エルボー&2クラップみたいな感じのコンビネーションが多いです。
コーナリング (Cornering)
自転車で曲がる時に、曲がる方側に体を傾ける動作。4カウントで右に徐々に傾けて、4カウントで戻り、4カウントで左、4カウントで戻る、みたいな感じ。なお、右に傾けるときにシングルカウントRightエルボーダウン、左に傾ける時はLeftのようなコンビネーションもある。
サイドトゥーヒップ (Side to Hip)
ポジション3で立ち漕ぎしながら、踏み込んだ足と同じ側にお尻をスライドさせて腰をひねる動作です。女子がやるとお尻ふりふり可愛い動作ですが、筆者のようなオッサンがやると絵面的にどうなんだろ…
プッシュダウンキープ (Push Down Keep)
プッシュアップでアップせず、ダウンをキープした状態で漕ぐ動き。腕にかなりの負荷がかかります。
エルボーダウンキープ (Elbow Down Keep)
エルボーダウンの状態をキープしながら漕ぐ動き。脇腹を鍛えられるRight Down KeepやLeft Down Keepもあります。お腹に集中しましょう。
ダイヤモンド (Diamond)
ポジション3の立ち漕ぎの状態で、バック(クラウチングの状態)→右→真ん中→左と体を傾けていく動き。上から見るとダイヤモンドのような形を描くように見えるのでこの名前。なお、インストラクターから「リバース!」と声がかかると、バック→左→真ん中→右という形で回転方向が逆になります。
トライアングル (Triangle)
BB2 Hit 18に登場する動きです。タップイットバックとサイドトゥーサイドのコンビネーションのようなもので、カウント1:タップ、2:左サイド(左足踏み込み)、3:右サイド(右足踏み込み)、4:タップ、5:右サイド(右足踏み込み)、6:左サイド(左足踏み込み)・・・という動きです。上から見ると三角形のような形を描くように見えるのでこの名前です。
アイソレーション (Isolation)
ほぼ停止と言っていいくらい、ゆ~~~~~~~~っくり漕ぐ動き。
プッシュアンドプル (Push and Pull)
トルクをしっかり上げて重くし、足をおろす力(Push)だけではなく引き上げる力(Pull)もつかって漕ぐ動きです。しんどい時はトルクを下げてエアPush and Pullをやりがちですが、ここは心を鬼にして、インストラクターから煽られるままにトルクを上げまくりましょう。
スタンディングファスト (Standing Fast)
ダブルタイムの状態で立ち上がったり座ったりを繰り返す動作。ポジション2で立ち上がるのが基本だったが、新しめのプログラムではポジション3のスタンディングファストが標準になっている模様。なお、立ち漕ぎの時に右手をグーにしてブンブン振っている人がいますが(特に最前列の方々)、昔はそういう振り付けだったようで、古株の方々のようです。
クランチ (Crunch)
バイクの上でする腹筋運動。両足を同じ高さにしてトルクを最大まで上げて足を固定し、サドルの前側に座り、ひざを閉じ、手は頭の横、猫背の状態でぐーっと体勢を後ろに下げ、腹筋で斜めになった体を支えます。これが「クランチキープ」の状態。ここからさらに下げ上げするのが「ダウンアップ(Up Down)」、左右に腰をねじる「ツイスト(Twist)」、左右に腰を平行にスライドさせる「スライド(Slide)」、半円を描くように腰を左右にスライドさせる「スウェイ(Sway)」という動きがあります。BSWi Hous 1では9曲中3曲がこれです。BB1 Comp 2、BSW Rock 1、BSW Hit 7にも出てきます。
ホバー (Hover)
ポジション2で立った状態でバウンドせずに漕ぐ動き。太ももにものすごい負荷がきます。
スクワット (Squat)
ポジション2の立ち漕ぎの状態で、まさに足を曲げ上げしながらスクワットします。ポジション2に手の指先を添えるだけ。腕の力は使わず、足と体幹(腹筋)の力だけで頑張りましょう。BSLだけではなくBB2でもでてきます。
アンクルシェイプ (Ankle Shape)
つま先を下に向けながら漕ぐ動き。BSLシリーズでよく出てくる動きです。
ニーアップ(Knee Up)
リズムよりも膝を持ち上げることを意識して漕ぐ動き。BSLシリーズで出てきます。
ツイスト (Twist)
ポジション3で立ち漕ぎしながら、足を踏み込んだ側の方を内側に入れて反対側の膝に近づけることで、腰をひねる運動。BSWメインだがBB2でもお目にかかれる動作。
ワンハンドツイスト (One Hand Twist)
色々なバリエーションがあるのですが、基本的には片方のひじを後ろにさげることで(顔は正面を向いたまま)、脇腹をひねる動作です。特殊なところでいうと、BSW Soul 1です。ポジション1およびポジション5で立ち漕ぎしながら、シングルカウントで踏み込んだ足と反対側の腕をさげてお腹をひねります。一瞬両手が離れるので、慣れるまでとても怖いです。
アンダーグリップ (Under Grip)
BSWで出てくる動き。ポジション2を下から握ります。ひじが自然と下がり、常にエルボーダウンしているような状態になるので、通常のポジション2の持ち方に比べて、地味に腹筋に効いてきます。
ハンドルタップ (Handle Tap)
ポジション1→ポジション2→ポジション3→ポジション5と、持つハンドルを順番に変えていく動作。BB2 HH 2、BB2 BRMS、BB2 ARGDでお目にかかれます。
ワイニー (Winey)
ダイヤモンドが右・後ろ・左・前と1箇所ずつ止めて1周回るのに対し、ワイニーはポジション2で立ち漕ぎしながらぐるっと円を描くように骨盤を1周させる。BSW Regg 1で登場。けっこうコツが要る。
骨盤のライトアンドレフト (Right and Left)
ポジション2で立ち漕ぎしながら骨盤を右や左へ動かす動き。BSW Regg 1で登場。ワイニーもそうだが、ポジション2の立ち漕ぎなのでハンドルに体重はかけられない。よって体幹を意識しながらやる必要がある。結果お腹に力が入る。けっこう難しい。
ウェーブ (Wave)
上半身を下げた状態から8カウントを使って徐々に上げていく動き。波乗りをイメージしているのでこういう名前なのでしょう。筆者が知る限り、BB2 SUMR 2のみお目にかかれるレアな動きです。ちょっと速い4カウントもあります。